タケフナイフビレッジのポリシー

タケフナイフビレッジの基本方針とその背景

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一般的に、伝統工芸品の産地活性化は、次のいずれかだといわれている。
1.美術工芸品としての価値づけをめざす。
2.美術工芸品としての地場体制づくりをめざす。

そこで、デザイン開発の前提として、これまでの産地のあり方を廃棄した以下3項目の考察をまとめ、基本方針立案の背景とした。

□ 伝統的工芸品としての打刃物を考える。
□ 刃物産業としての「現代化」を企む。
□ 他刃物産地を調査し、武生の独自的な伝統メーカー、量産・量販型メーカーの混在化、地場産業体制化をめざす。

タケフナイフビレッジのポリシー

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1.「切る」ことを考え、「切る」モノとしての道具観を現代生活に提示していく。
2.単なる量産量販体制をめざさない。あくまでも「切る」モノの質向上をめざした製販体制を確立してく。
3.ハンドメイドである必然性をその道具観に反映させたモノづくりをめざす。
4.伝統を大切にしていくためには、あえて”伝統的”であることを拒否することも辞さない。伝統的であることと保守的であることは同一ではない。
5.工芸作家作品として刃物づくりをせず、刃物職人として伝統的かつ現代的商品づくりに徹する。
6.私たちは造り手であると同時に使い手でもある。
7.私たちはものづくりへの理解が得られるよう産地環境づくりをめざす。